待ちに待った新型コロナワクチン接種が開始されました!
医療従事者の私は、2021年3月にコロナワクチン1回目、3週間後の4月にコロナワクチン2回目の先行接種を受けました。そこで今回は「コロナワクチンの各社比較と副作用」について解説します。
また別記事で「コロナワクチン接種当日の流れ」も紹介していますので、ぜひご覧ください。
新型コロナワクチン各社比較
ファイザー | モデルナ | アストラゼネカ | |
製法 | mRNAワクチン | mRNAワクチン | ウイルスベクターワクチン |
投与法 | 21日間隔、筋肉注射 | 28日間隔、筋肉注射 | 4~12週以上、筋肉注射 |
COVID-19の発生予防効果 | 95% | 94% | 62~90% |
重症COVID-19の予防効果 | 88.9% | 100% | - |
ワクチン接種後起こり得ることは?
ファイザー・ビオンテック社ワクチンでは、接種部位の腫れや痛み8割・頭痛5割・悪寒4割・発熱は約15%の被験者で認められました。モデルナ社ワクチンも同じような結果で、接種部位の痛みや腫れは9割・頭痛6割・悪寒4割・発熱17%程度でした。ファイザー・ビオンテック社ワクチンもモデルナ社ワクチンも、接種に付随して生じる腕の痛みや発熱等の(免疫)反応原性が高いワクチンであることはわかっています。
これらの反応は自分の免疫が応答している過程で生じますが、ほとんどは2~3日で良くなります。症状が出て辛いようであれば解熱鎮痛薬を使用することができます。またこれらの反応は一般的に、1回目よりも2回目の接種で起こりやすく、高齢者よりも若年者で多く報告されています。翌日が休みの日にワクチン接種を予約する等して、2回目の接種後に休めるよう予定を組むことが推奨されています。
もし反応が起こってしまっても、ワクチンではスパイクタンパク質というウイルスの一部分でしか作られないので、新型コロナウイルスに感染する事はありません。
もし重篤な副作用が生じた場合はどうしたら良いの?
一般的にコロナワクチン接種では、副作用による健康被害が極めてまれではあるものの避けることができないことから、救済制度が設けられています。万が一予防接種によって健康被害が生じ、医療機関での治療が必要になったり障害が残ったりした場合には、「予防接種健康被害救済制度」による救済が受けられます。
【公式】厚生労働省⇒予防接種健康被害救済制度
まとめ
・ワクチンの副作用には、接種部位の腫れや痛み/頭痛/悪寒/発熱が出現する可能性があります。
・副作用のほとんどは2~3日で良くなります。
・1回目よりも2回目の接種で起こりやすく、高齢者よりも若年者で多く報告されています。
・万が一医療機関での治療が必要になったり障害が残ったりした場合には、「予防接種健康被害救済制度」による救済が受けられます。
【公式】厚生労働省⇒新型コロナワクチンについて